2026.10.01 #ライティング
AIと一緒に、書くことを楽しもうSeason2!AIは1年でどれだけ進化した?

こんにちは!エンジニア・ディレクター・ライターのヤマグチです。
約1年前、「AIと一緒に、書くことを楽しもう!」というテーマで、4回にわたって文章力について書きました。
当時の私は、「AIを使ってばかりいると、自身の文章力が落ちるのでは?」という不安を感じていました。
そこで、そもそも「文章力」ってなんだろう?と考え、文章力=伝えるために言葉を設計する力と定義。「執筆力」「構成力」「校正力」の3つに分解して、それぞれAIにどう手伝ってもらえるかを考えてみました。
あれから1年。AI、めちゃくちゃ進化しました。しかも、思っていた以上に早い。
ということで今回は、1年前の記事を振り返りながら、「今、AIと一緒に文章を書くってどういうことなんだろう?」を考えてみたいと思います。
AIに相談「続編を書きたいんだけど」
まず、1年前に書いた4本の記事をAIに渡して、「1年経ってAIの技術も向上しているので、続編を書きたい」と相談してみました。
するとAIからは「1年前の自分への“答え合わせ”にしてはどうですか?」との返事。さらに「AIに“私っぽい文章”は書けるのか?」という実験も提案してくれました。
なるほど、過去の記事を読ませれば、AIは私の文体まで真似できるのか?…これは面白そうです。
ということで、「AIが文章を書いてくれる時代でも、自分で文章を書く意味はあるのか?」というテーマで書いてもらうことにしました。
AIが書いた文章①参考記事がなく丸投げした場合
生成AIの進化によって、文章を書くことは以前よりも簡単になりました。
メールや企画書、ブログ記事など、テーマや条件を伝えるだけで、AIが短時間で文章を作成してくれます。では、AIが文章を書いてくれる時代に、私たちが自分で文章を書く意味はあるのでしょうか。
私は、むしろAI時代だからこそ、自分で書くことには意味があると考えています。
なぜなら、文章を書くことは、単に言葉を並べる作業ではないからです。
「自分は何を伝えたいのか」
「なぜそう思うのか」
「相手にどう受け取ってほしいのか」
文章を書く過程では、こうしたことを考えながら、自分の考えを整理していきます。
もちろん、AIを使うことが悪いわけではありません。うまく活用すれば、構成を考えたり、表現を整えたりする強力なサポート役になります。
大切なのは、AIが作った文章をそのまま使うのではなく、「これは本当に自分が伝えたいことなのか?」と考えること。
AIに文章を書いてもらえる時代だからこそ、自分の考えを持ち、それを言葉にする力は、これまで以上に大切になるのではないでしょうか。
…うん。普通にちゃんとしている。でも、ちょっとなんかAIっぽい気もする。
「では、〜なのでしょうか」
「なぜなら〜だからです」
「もちろん〜ではありません」
「大切なのは〜」
と、きれいに話が進んでいって、整っているけど、整いすぎというか、さら~っと流れていく。そこに書き手の個性は感じられません。
AIが書いた文章②参考記事を踏まえた場合
こんにちは!エンジニア・ディレクター・ライターのヤマグチです。
最近、本当にAIが文章を書くのが上手になりました。
「こんな内容で書いて」とお願いすると、数秒後には、それなりにちゃんとした文章が出てくる。
便利ですよね。
……あれ?
じゃあ、もう自分で文章を書く必要ってないのでは?
そんなことを考えてしまいました。
文章を書くって、意外と疲れます。
何を書こうか考えて、書いてみて、「なんか違うな」と消して、また書く。
できることならAIに全部やってもらいたい。
筋トレだって、寝ている間に誰かが代わりに腹筋を鍛えてくれるならお願いしたいです。
でも残念ながら、それでは私の腹筋は鍛えられません。
文章も、ちょっと似ているのかもしれません。
書くことで、「あ、自分はこんなことを考えていたんだ」と気づくことがあります。
つまり文章を書くことは、誰かに何かを伝えるだけではなく、自分の考えを見つける作業でもある。
AIに手伝ってもらうのはいい。
むしろ、どんどん手伝ってもらえばいいと思います。
でも、「何を伝えたいのか」までAIに任せてしまったら、そこに書かれているのは誰の考えなんでしょう。
AIが文章を書いてくれる時代。
だからこそ、自分で考えて、自分で選ぶ。
もしかすると、それがこれからの「書く」ということなのかもしれません。
私の文章の特徴は、「あれ?」「〜なんですよね」のような話し言葉、疑問から思考を展開する構成、筋トレや料理などの比喩、少しユーモラスな括弧書き…らしいです(うるさい)。←まさにこれ
確かに、かなり私っぽい気がする。ちゃんと「文章神経」の話から筋トレという例えを持ってきているし、「寝ている間に誰かが代わりに腹筋を鍛えてくれるならお願いしたい」と言うかは分からないけど思ってはいます。ジム通いは苦行。
AIから取材を受ける
ちなみに、普段私が仕事で書いているのは取材記事です。取材記事では「私っぽさ」は不要。大切なのは取材した相手が、その人らしく見えることです。
ちなみに以前、社内のミーティングでAIとライティングについて話したとき、私は「文章を書くところはかなりAIでもできるようになってきたけど、インタビューの質問はまだこちらで考える必要がある」と話していました。
ところが今回、AIから「インタビューをもとに一緒に文章を作ってみませんか」と提案されました。え、インタビューしてくれるの?
AIからの質問は以下の6つでした。
Q1. この1年で、文章を書くときのAIの使い方って変わりましたか?
Q2. AIが作った初稿を読んだ時は、どんな感じですか?
Q3. 自分で手を入れることで、初稿に何が加わると思いますか?
Q4. AIに初稿を書いてもらうようになって、「自分の文章力が落ちるんじゃないか」と感じることはありますか?
Q5. もし今のAIがもっと進化して、「文字起こしと過去記事を渡せば、ほぼ直さなくていい原稿」が返ってくるようになったら、それでも自分で手を入れますか?
Q6. では今、1年前の自分に「AIと一緒に文章を書くこと」について一言言えるとしたら、何と言いますか?
実際にはこの6問が最初から並んでいたわけではありません。1つずつ質問され、私が答えると、その内容を踏まえて次の質問へ。しかも、ちゃんと「そこ、もう少し聞きたい」というところを掘り下げてくる。
あれ?インタビューも結構できるようになってる…。対話をしているうちに、私自身の考えが深まり、AIを使うことに対する不安や課題が何となく見えてきました。
AIが「概ねいい」文章を出力してくれても、まだ「これでいい」とはならない。「概ねいい」と「これでいい」の間に何が足りないんでしょう?
今は、インタビューを録音した文字起こしは、AIがほぼやってくれます。ただ文字起こしのデータに入ってこないもの、例えば話し方や表情から得られる印象、見たり読んだりした情報などは人が補う必要があります。でも今後、AIが音声や映像まで理解して、ニュアンスを拾えるようになったら?声の調子や表情まで分かるようになったら?
で、これからどうしよう?
1年前の私は、AIを「文章を書くためのパートナー」として使おう、と書いていました。
1年後、そのパートナーは文章を書くだけじゃなく、「そもそも、あなたはどう思っているんですか?」と聞いてくるようになりました。しかも、こちらの回答に合わせて質問を変えたり、気になるところを掘り下げたりと、しっかりインタビューしてくれるようになっています。
…なんだか、1年前より考えたいことが増えてしまいました。
AIが作った「概ねいい」文章と、私が「これでいい」と思える文章。その間には何があるのか。「これで伝わる!」と判断する力を、どうやって持ち続けるのか。
せっかくなので次回以降、AIに何を任せるのか、人が何をするのかをもう少し考えたり、試したりしてみたいと思います。





