2025.10.07 #WEBシステム
システム開発事例紹介②「気象観測情報システム」
こんにちは。カミジョウです。
タナカラがWordPressで実現する“モクタツ”のオーダーメイドWebサイトのシステム開発事例、2回目は長野県ワイン用ぶどう栽培情報ネットワークの「気象観測情報システム」です。
このサイトもホームページとシステムを同じWordPressで構築しています。
一般的に、こうした高機能なシステムは独立した仕組みとして開発されることが多いのですが、タナカラではホームページと同一のWordPress内に構築しました。
これにより、以前のコラム「WordPressで実現する“モクタツ”のオーダーメイドWebサイト」で紹介した、デザインやレイアウトの統一、管理画面の一元化などを実現しています。
この気象観測システムの”モクタツ”は、ワイン用ぶどう生産者の方々が過去の気象データをもとに、栽培方法や収穫時期の判断に役立てられるようにすることです。
そのために、お客様と相談しながら「こうするともっと見やすい」「こうすると使いやすい」といった工夫(ポイント)を随所に取り入れています。
ポイント① 地図から観測地点を選択
気象観測地点を地図上から選べるようにしました。地域名だけでは距離感が分かりにくいこともありますが、地図上で自分の栽培地の位置を確認しながら、参考にしやすい地点を簡単に見つけることができます。
<地点選択>
ポイント② 過去との比較で見る検索
検索期間と過去のデータを比較できるようにし、昨年や2年前の状況と照らし合わせながら確認できるようにしました。これにより、過去の気象や生育状況と現在の状況を比較しながら、栽培のタイミングや管理方法を判断しやすくなっています。
<検索画面(期間比較)>
ポイント③ 見たい測定値をカスタマイズ
測定値は平均気温や最高気温、最低気温など、計10項目あります。表示する項目を自由に選べるようにし、必要なデータを見やすく整理して確認できるようにしました。
<検索画面(測定値選択)>
ポイント④ グラフ・表でのデータ表示
表示結果はグラフと表の2形式で用意しました。グラフでは全体の傾向を直感的に把握でき、表では具体的な数値を確認できるため、状況をより正確に判断することができます。
<検索結果(グラフ形式)>
<検索結果(表形式)>
ポイント⑤ 取得データを活用できるCSV出力
さらに、表示結果はCSV形式でダウンロードできるようにしました。取得したデータを活用して、栽培管理や分析に役立てることができます。
<検索画面(CSVダウンロード)>
これらの工夫により、過去の情報を効率的に活用し、栽培判断に役立つ気象観測情報システムを実現しています。
また、CSV出力機能や湿度、日射時間などの測定項目、マーカーの表示・非表示設定などは、実際の運用の中で必要に応じて追加してきたものです。
タナカラでは、より使いやすいシステムへと進化させる機能追加にも柔軟に対応しています。