信州自治は、長野県と県内77市町村の連絡機関誌です。
信州の自治行政の健全な発展を図ることを目的に、昭和23年(1948年)4月創刊。通巻900号を超える発行を続けてきました。読者は主に国・県・市町村の職員、議会議員や企業関係者などです。
時代の流れもあり、冊子での刊行からウェブマガジンという形での情報発信を検討する中でご相談をいただきました。
もともと冊子は、会員のみに送付していたため、ウェブマガジン化にあたって、何を会員限定コンテンツをするのかをまずは検討しました。
その結果、新規会員獲得を視野に入れ、誰でも読める「無料」記事を設定できるような仕組みを構築しました。
会員限定コンテンツはクリックするとパスワードの入力を求められます。無料コンテンツはアイコンを付け、目立つようにしています。
印刷物として長年読まれてきたという背景があったため、紙からウェブになったときになるべく抵抗感がないようなデザインを心がけました。
記事や写真を読みやすく伝えることを第一に考え、全体をシンプルなレイアウトにしました。
また、コンテンツ背景や見出しの飾りには水彩テクスチャをあしらい、柔らかな雰囲気を演出しています。
10種類以上ある連載には、それぞれのイメージに合わせた画像を用意。一覧ページではサムネイルとして、記事ページではタイトル上に掲載し、ひと目でどの連載か分かるよう工夫しています。
記事についてはこれまで、①執筆者に依頼→②事務局で原稿を集約して印刷所にレイアウトを依頼→③出来上がった原稿を執筆者に見てもらって校正→④執筆者からOKが出れば校了、という流れだったとのこと。今回、ウェブマガジン化にあたり、よりスムーズなフローとなるように検討しました。
記事ページはWordPressのブロックエディターを用いて、事務局の担当者が画像や文章を自由にレイアウト。その後、執筆者にウェブ上でどのように表示されるのかを実際に見ながら校正してもらえるような仕組みを構築しました。担当者は執筆者とやり取りしながら必要に応じて修正し、校了となるようにしています。